-耳の病気-
中耳炎(急性中耳炎と滲出性中耳炎)
急性中耳炎と滲出性中耳炎の関係
急性中耳炎の治療
滲出性中耳炎の治療
腫れのピークを過ぎてから完治までの間で、聞こえを元通りにしていく時期です。液が無くなるまできっちり通うことが大切です。通院の目安は1週間か2週間ごと。順調に治っているか、みていきます。途中で鼻水が増えたら、1週間あけず、早めに鼻を吸いに来ましょう。痛くなくなると、何となく治っている気がして、来なくなる方がいます。中耳炎の治療のゴールは、鼓膜の奥の液が完全になくなり、聞こえが元に戻ること。しっかり治し切りましょう。治療を中断して液が残っていると、この液が、繰り返し中耳炎になる原因になります。その量によっては、2~3ヶ月かかることもあります。なかなか治らないなあと感じるでしょうが、これが中耳炎です。根気よくがんばりましょう。耳鼻科に行かない日は、鼻のつまり具合をよくみましょう。鼻がかめる子は、よくかんで。小さい子は、こまめに吸ってあげましょう。鼻通りを良くして、うみが抜けていく道を開けてやると、早く治ります。
※いずれかの症状が感じられた場合、悩まないでご相談ください。
外耳炎
耳あか(耳垢)
難聴
①突発性難聴
②騒音性難聴
③老人性難聴
④メニエル病
メニエール病というと「若い女性がストレスでめまいを起こす病気」というイメージがあるのではないでしょうか。メニエール病の原因はずばり「内リンパ水腫(内耳のリンパが増え、水ぶくれの状態)」です。その根底にはストレス・睡眠不足・疲労・気圧の変化・几帳面な性格などがあると考えられています。内耳には①聞こえの細胞が詰まっている蝸牛と、②平衡機能を司る三半規管と耳石器があります。この両方もしくはどちらか一方が強く水ぶくれになるかにより症状が異なります。蝸牛が強く水ぶくれになれば、めまいは感じず難聴だけを自覚します。水ぶくれが弱ければ難聴を自覚せず、「耳が詰まった感じ」や「耳鳴り」、「音が響く感じ」のみ出現する場合もあります。反対に三半規管・耳石器が強く水ぶくれになれば、難聴や「耳が詰まった感じ」などは感じず、めまいのみを自覚します。めまいの強さも「グルグル回転する激しい」ものから、「フワフワ雲の上を歩いている感じ」のものまでさまざまです。めまいの持続時間は10分程度から数時間程度であることが多く、数秒~数十分程度のきわめて短いめまいが主である場合、メニエール病は否定的です。
※いずれかの症状が感じられた場合、悩まないでご相談ください。
耳鳴り
顔面神経麻痺
顔面神経は、聴力神経とともに内耳道という耳の奥を走行しています。この顔面神経によって支配されている顔面筋が運動麻痺を起こし、顔の動きが悪くなった状態を顔面神経麻痺と言います。原因疾患が明らかな症候性顔面麻痺と、原因がはっきりしない特発性顔面神経麻痺(ベル麻痺)とに分けられます。 原因疾患として多いのは、ヘルペスウイルス感染症です。口唇ヘルペスを以前患った方が突然、顔面神経麻痺を起こすのが、発症の典型的なパターンです。ほかには腫瘍や糖尿病などの代謝疾患が原因となる場合もあります。 顔面神経麻痺の原因はよくわかっていませんが、考えられる可能性として寒冷刺激、アレルギー、局所浮腫、およびウイルス感染などが指摘されています。 いずれにしましても、顔面神経は顔面神経管と呼ばれる狭いトンネルを通って脳から外に出ますが、何らかの原因で顔面神経が腫れることによって顔面神経が圧迫され、これによって麻痺が生じると考えられています。
※いずれかの症状が感じられた場合、悩まないでご相談ください。